薬を飲んでも血圧が下がりにくいとき — 高血圧専門外来・教授外来への相談目安

高血圧の薬を続けているのに、家庭血圧が目標まで下がらないことがあります。このような場合も、自己判断で薬を中止したり、量や飲み方を変えたりせず、家庭血圧の記録と現在の治療内容を医師へお伝えください。
「薬が効いていない」と感じる背景は一つとは限りません。測定条件、薬の飲み方、生活状況、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、腎臓やホルモンに関係する病気などを順に確認することで、次の方針を整理しやすくなります。
血圧が下がりにくいと感じたら相談してください
次のような場合は、予定の診察日を待つだけでなく、受診時期をご相談ください。
- 薬を飲んでいても、安静時の家庭血圧が高い状態が続く
- 朝だけ、夜だけなど、決まった時間帯に高い値が続く
- 薬が増えても血圧が安定しない、または副作用が気になる
- いびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気もある
- 腎機能、血糖、ホルモン等の異常を指摘されている
これらに当てはまっても、直ちに「治療抵抗性高血圧」や「二次性高血圧」と決まるわけではありません。まずは測定記録と治療内容を確認し、必要な評価を相談します。
救急車を要請する症状
突然の激しい頭痛、突然の手足の麻痺・ろれつの回りにくさ、意識の変化、強い胸痛、急な息苦しさなどがある場合は、血圧の値や再測定を待たず、救急車(119番)を要請してください。これらの症状がなく血圧の高い値だけが確認された場合は、安静にして正しく測り直したうえで、早めに医療機関へご相談ください。
診察前に整理すると役立つもの
すべてがそろっていなくても受診できます。準備できる範囲で、次をお持ちください。
- 朝・夜の家庭血圧と脈拍の記録
- お薬手帳、実際に薬を飲んだ時間が分かる記録
- 健康診断、血液・尿検査、心電図など過去の検査結果
- 体重、睡眠、飲酒、食事、仕事の時間帯など生活の変化
- いびきや無呼吸を指摘された経験、日中の眠気の有無
家庭血圧の測り方は、家庭血圧の測り方と受診の目安で詳しくご案内しています。測定できなかった日や薬を飲み忘れた日も、隠さずそのままお伝えいただく方が治療方針を考える助けになります。
日下診療所で確認すること
測定条件と治療内容
診察室血圧と家庭血圧の差、血圧計やカフの使い方、服薬状況、生活リズムなどを確認します。薬の種類を増やすことだけを前提にせず、測定と服薬を含めて現在の治療を整理します。
合併症や血圧が上がる背景
必要に応じて、腎機能、糖代謝、電解質、尿所見、心電図などを確認します。いびきや眠気がある場合はSASの検査・治療をご案内することがあります。レニン・アルドステロン等の採血を含め、ホルモンに関係する高血圧を調べることもあります。
院内検査と提携先での検査
日下診療所では、血液・尿検査、心電図、動脈硬化の状態をみるABI/CAVI、レニン・アルドステロン等の採血を院内で行います。24時間の血圧変化を記録するABPMや心エコーが必要な場合は、提携先での実施をご案内します。
検査は全員に同じ内容を行うものではありません。これまでの治療、症状、診察結果に応じて必要な項目を相談します。
高血圧専門外来・教授外来へご相談いただけます
日下診療所では、木村院長、森本教授、石田理事長のいずれも高血圧の診療を行っています。通常の高血圧から、治療中でも血圧が下がりにくい場合、二次性高血圧が疑われる場合、腎機能低下や糖尿病・内分泌疾患を伴う場合までご相談いただけます。
森本教授による教授外来は、第2・第4木曜日の午後に完全予約制で行っています。紹介状は不要で、初診から教授外来を希望して予約することも可能です。Webまたは電話でご予約ください。
精密検査・入院後も地域で継続管理します
大学病院での精密検査や入院治療が必要な場合は、東京女子医科大学附属足立医療センターと直接連携して紹介を調整します。三井記念病院、永寿総合病院なども通常の紹介先です。
紹介後も、状態が落ち着けば日下診療所で治療を継続できます。専門医療機関での検査・治療内容を確認し、家庭血圧や薬の経過を地域のかかりつけとして引き継ぎます。
よくある質問
通常の高血圧でも教授外来を予約できますか?
はい。複雑な病状に限らず、通常の高血圧についてもご相談いただけます。第2・第4木曜日午後の完全予約制です。
紹介状がなくても受診できますか?
はい。紹介状がなくても、初診から教授外来を予約できます。これまでの検査結果やお薬手帳があればお持ちください。
必要な検査はすべて日下診療所でできますか?
血液・尿検査、心電図、ABI/CAVI、レニン・アルドステロン等の採血は院内で行います。ABPMと心エコーは、必要に応じて提携先での実施をご案内します。
大学病院へ紹介された後も日下診療所へ通えますか?
はい。精査や入院治療後に状態が落ち着いた場合は、日下診療所で継続管理できます。専門医療機関と情報を共有しながら、血圧と薬の経過を確認します。
関連ページ
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参考資料
執筆: 石田 和也(理事長)