寒くなって朝の血圧が高いときは?冬の対策と受診前に確認したいこと

朝、血圧を測ったら、暖かかった時期より高い値が出た。「寒くなったせいなら、そのまま様子を見てよいのだろうか」と気になることはありませんか。

寒さや低い室温は、血圧が上がる一因になります。ただし、いつもより高い値が出る理由を、寒さだけで決めつけることはできません。冬の生活環境を見直しながら、普段との差や続き方を確認し、気になる変化は医療機関へ相談しましょう。

突然の激しい頭痛、強い胸や背中の痛み、急な息苦しさ、片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、意識がおかしいなどの症状があるときは、血圧を測り直したりWeb予約の時間を待ったりせず、119番で救急車を要請してください。

冬になると、朝の血圧が上がりやすいのはなぜ?

寒さで血管が収縮すると、血圧が上がりやすくなります。朝は体が活動を始める時間帯でもあり、冷えた寝室から起きる、暖かい部屋から寒いトイレへ移動する、といった場面では、寒さや温度差の影響を受けることがあります。

家の中でも、寝室・居間・廊下・トイレ・脱衣所の温度が同じとは限りません。外の気温だけでなく、実際に過ごしている部屋や、朝に移動する場所の寒さにも目を向けてみましょう。

まず見直したい、冬の朝の生活場面

起きる前後の部屋を暖める

朝起きたときに寝室や居間が冷え切っていないか確認しましょう。生活に合わせて暖房を早めに入れるなど、起床前後に寒さを感じにくい環境を整えます。暖房の設定表示だけでなく、実際に過ごす場所の室温を確認することも役立ちます。

部屋を移るときの温度差を小さくする

居間は暖かくても、トイレや脱衣所は寒いことがあります。使う場所をあらかじめ暖めるなど、急に冷えない工夫をしましょう。浴室や脱衣所の寒さも、朝に限らず見直しておきたい点です。

血圧と、そのときの状況を確認する

高い値が出たときは、症状の有無も確認してください。冒頭に挙げた急ぐ症状がなく、測定できる状態であれば、座って落ち着き、姿勢や測定条件を確認します。

測り方を詳しく確認したい方は、家庭血圧の測り方と受診の目安をご覧ください。この記事では、測定方法をすべて覚えることよりも、「寒くなってから、いつもと何が変わったか」を相談できるように整理します。

「寒さのせい」と決めつけず、相談したい変化

次のような場合は、受診時期を医療機関へ相談しましょう。

  • 暖かい時期の普段の値と比べて、高い状態が続いている
  • 朝だけなど、決まった時間帯に高い値が続く
  • 薬を飲んでいても、これまでより高い値が続く
  • いつもと大きく違う高い値が出た、または医師から伝えられた相談の目安を超えた
  • 体調の変化や、服薬について気になることがある

記録を一定日数そろえるまで、相談を待つ必要はありません。特に普段と大きく違う値や体調の変化がある場合は、次回の予約日を待つかどうかも含めて、早めに医療機関へ連絡し、受診時期をご相談ください。冒頭に挙げた急ぐ症状がある場合は、通常のWeb予約ではなく119番を利用してください。

血圧の薬は、自己判断で中止したり、量・飲む時間を変えたりしないでください。室温や生活の変化も含め、治療内容を医師と確認します。

治療を続けても血圧が下がりにくいことが主なお悩みの方は、薬を飲んでも血圧が下がらないときの相談もご参照ください。

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診察では、冬になってからの変化を伝えてください

次の情報があると、普段との違いを相談しやすくなります。分かる範囲で整理し、手元にある記録をお持ちください。

伝えたいこと整理の例
いつから変わったか寒くなった頃から、暖房を使い始める前後など
どの時間帯に高いか起床後、朝と夜の違いなど。測定日時と値が分かる記録
どんな環境だったか寝室やトイレが寒かった、部屋を移動した直後だったなど
体調と生活の変化気になる症状、睡眠、食事、飲酒、活動の変化など
薬の状況使用中の薬、飲んだ時間、飲み忘れや気になる症状など

室温を測っていなかった、毎日記録できていなかった場合も、そのままお伝えください。記録を完璧にすることを、相談するための条件にする必要はありません。

日下診療所で血圧を相談するには

日下診療所では、高血圧のご相談を受け付けています。寒くなってから家庭血圧が変わったこと、治療中の気になる変化も、診察時にお伝えください。

受診時は、マイナ保険証または資格確認書、お薬手帳、手元にある家庭血圧の記録や健診結果などをご用意ください。診療内容は高血圧の診療案内、予約方法や持ち物は初診のご案内で確認できます。

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参考情報

医学監修: 木村(院長)

執筆: 石田 和也(理事長)