疾患
シェーグレン症候群 — ドライアイ・口の渇きの原因を内科で評価
シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺に慢性的な炎症が起こる自己免疫疾患で、目や口の乾きを主な症状とします。荒川区南千住の日下診療所では、日本リウマチ学会専門医である篠崎美樹子副院長が血液検査による自己抗体評価を行い、診断確定後は専門医療機関との連携で長期的な管理を支援します。南千住駅徒歩5分。Web予約・オンライン診療対応。
シェーグレン症候群とは
シェーグレン症候群は、免疫が涙腺や唾液腺を誤って攻撃する自己免疫疾患で、目の乾き(ドライアイ)や口の乾き(ドライマウス)を主な症状とします。日本における推定患者数は30〜70万人で、男女比1:14と女性に圧倒的に多く、40〜60代がピークです。
シェーグレン症候群には、他の膠原病を合併しない「一次性」と、関節リウマチやSLEなどに合併する「二次性」があります。関節リウマチ患者の約20〜30%にシェーグレン症候群の合併が見られるため、関節リウマチの治療中に目や口の乾きが気になる方も、内科的な評価をお勧めします。
主な症状
シェーグレン症候群の症状は目や口の乾きだけではなく、全身に及ぶことがあります。以下のような症状が続く場合は、受診をご検討ください。
乾燥症状(腺症状)
- 目の乾き — 目がゴロゴロする、疲れやすい、まぶしく感じる
- 口の乾き — 口の中がネバネバする、食事中に水分が必要、虫歯が増えた
- 唾液腺の腫れ — あごの下や耳の前が繰り返し腫れる
全身症状(腺外症状)
- 全身の倦怠感・疲れやすさ
- 関節の痛み・こわばり
- 皮膚の乾燥
- 微熱が続く
- レイノー現象(寒冷時に手指が白くなる)
なぜ内科で評価が必要なのか
ドライアイの症状で眼科を受診し、点眼薬(人工涙液等)で対症療法を受けている方の中に、背景にシェーグレン症候群が隠れているケースがあります。点眼薬だけでは改善しないドライアイや、口の渇きを伴う場合は、自己免疫疾患としての評価が必要です。
シェーグレン症候群は眼科だけで完結する疾患ではなく、全身の自己免疫をコントロールする視点が重要です。血液検査で抗SS-A抗体・抗SS-B抗体などの自己抗体を調べることで、シェーグレン症候群の可能性を評価できます。内科(リウマチ科)で全身状態を把握した上で、眼科・歯科口腔外科と連携して総合的に管理することが理想的です。
日下診療所では、篠崎副院長(日本リウマチ学会専門医)が「ドライアイ点眼薬で改善しない」「口腔ケアで改善しない」という方の内科的評価を行っています。
診断・検査
シェーグレン症候群の診断には、血液検査による自己抗体の評価が中心となります。日下診療所では以下の検査に対応しています。
- 抗SS-A抗体(抗Ro抗体): シェーグレン症候群で最も陽性率が高い(約70%)
- 抗SS-B抗体(抗La抗体): シェーグレン症候群に特異性が高い(約40%)
- 抗核抗体(ANA): 膠原病全般のスクリーニング
- RF(リウマトイド因子): 関節リウマチの合併評価
- 血算・免疫グロブリン: IgG高値・白血球減少の評価
- CRP・赤沈: 炎症活動性の評価
診断基準(ACR/EULAR 2016年基準)
シェーグレン症候群の診断には、自己抗体(抗SS-A抗体)の陽性に加え、涙液分泌量の低下(シルマー試験)や唾液分泌量の低下を総合的に評価します。日下診療所では血液検査による自己抗体のスクリーニングを行い、確定診断に必要な追加検査(唾液腺生検等)は連携医療機関と協力して進めます。
治療と長期管理
シェーグレン症候群の治療は、乾燥症状への対症療法と全身管理が中心です。
乾燥症状への対症療法
目の乾き: 人工涙液・ジクアホソルナトリウム・レバミピド点眼薬の処方(眼科と連携)。口の乾き: 唾液分泌促進薬(セビメリン・ピロカルピン)の処方、保湿スプレー・人工唾液のご案内、口腔ケア指導。
全身管理と経過観察
定期的な血液検査でIgG値・補体・血球数の推移を確認し、合併症(間質性肺炎・腎障害・リンパ腫など)の早期発見に努めます。関節痛や倦怠感が強い場合は、少量のステロイドや免疫調整薬の使用を検討します。
専門医療機関との連携
シェーグレン症候群の診断確定後、より精密な評価や、合併する他の膠原病(関節リウマチやSLEなど)の検索が必要な場合には、篠崎副院長と東京女子医科大学足立医療センター 膠原病・リウマチ内科との直接連携体制により、専門医療機関での精密評価をご案内します。診断確定後・治療が安定した段階で、日下診療所での継続管理にスムーズに移行できる体制を整えています。
さらに高度な評価が必要な症例(間質性肺炎やリンパ腫など合併症の精密検査が必要な場合)については、順天堂大学医学部附属順天堂医院 膠原病内科との連携でご相談いただける体制を整えています。
日下診療所での診療体制
篠崎美樹子副院長は、日本リウマチ学会専門医として、シェーグレン症候群を含むリウマチ・膠原病領域の診療経験を積んできました。東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターでの臨床経験を経て、現在は日下診療所に常勤として勤務し、リウマチ・膠原病領域の継続的な診療を担当しています。
荒川区南千住エリアにお住まいの方で、ドライアイが点眼薬で改善しない方、口の渇きが続く方、他の医療機関でシェーグレン症候群と診断され継続管理先をお探しの方は、日下診療所にご相談ください。南千住駅から徒歩5分、Web予約・オンライン診療(再診)にも対応しています。
初診の流れ
初診では、症状の経過を詳しくお伺いした上で、血液検査(抗SS-A抗体・抗SS-B抗体・抗核抗体・免疫グロブリン等)を行います。検査結果は約1週間でお伝えし、診断結果に基づいて治療方針や連携先をご相談します。Web予約または公式LINEからの予約サイト、お電話(03-3803-5831)でご予約ください。
関連疾患
シェーグレン症候群は他の膠原病を合併することがあります。特に関節リウマチとの合併は約20〜30%と高率です。日下診療所では篠崎副院長が膠原病領域を幅広く評価し、合併疾患の早期発見にも努めています。
よくあるご質問
Q. ドライアイが続いていますが、シェーグレン症候群の可能性はありますか?
A. 点眼薬(人工涙液等)を使用しても改善しないドライアイが続く場合、シェーグレン症候群が背景にある可能性があります。特に口の渇きや倦怠感も伴う場合は、血液検査(抗SS-A抗体・抗SS-B抗体)でシェーグレン症候群の可能性を評価することをお勧めします。日下診療所では初診時にこれらの検査を行うことが可能です。
Q. シェーグレン症候群は眼科と内科のどちらを受診すべきですか?
A. 目の乾きが主な症状の場合、まず眼科を受診される方が多いですが、シェーグレン症候群は全身の自己免疫疾患です。点眼薬で改善しない場合や、口の渇き・倦怠感・関節痛を伴う場合は、内科(リウマチ科)で血液検査による自己抗体の評価を受けることをお勧めします。日下診療所では篠崎副院長(日本リウマチ学会専門医)が内科的評価を行い、眼科と連携して管理します。
Q. シェーグレン症候群の治療は何をしますか?
A. 乾燥症状への対症療法(点眼薬・唾液分泌促進薬・口腔ケア)と、定期的な血液検査による全身管理が中心です。症状が強い場合は少量のステロイドや免疫調整薬を使用することもあります。日下診療所では定期受診で合併症(間質性肺炎・リンパ腫など)の早期発見にも努めています。
Q. 関節リウマチの治療中に目が乾くようになりました。関係ありますか?
A. 関節リウマチ患者の約20〜30%にシェーグレン症候群が合併します。目の乾き・口の渇きが気になる場合は、次回の受診時に篠崎副院長にお伝えください。血液検査(抗SS-A抗体等)でシェーグレン症候群の合併を評価し、必要に応じて治療を追加します。
Q. シェーグレン症候群は完治しますか?
A. シェーグレン症候群は慢性疾患であるため完治は難しいですが、適切な対症療法と全身管理により症状をコントロールし、日常生活の質を維持できます。定期的な血液検査で合併症を早期発見し、必要に応じて治療を調整することが重要です。日下診療所では長期的な経過観察を継続して行います。
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